終活していますか

『終活』について考える

シニアの方の間で最近よく耳にする言葉「終活」。
近年「人生の終わりをより良いものとするため、事前に準備を行うこと」が“終活”と呼ばれているのです。
たんに終活といっても幅広い項目があります。シニアの皆さんは具体的にどんなことをされているのでしょうか。

終活はシニアのものと思いがちですが、実はそうではなく最近では40代から始める方も多いそうです。おそらく子供をもったあと、自分に万が一があったら残された家族が困るだろうという観点から始めてる人が多いのだと思います。
「全国石製品協同組合(以下 全石協)」で、 一般消費者の浸透度の実態を把握するために「“終活”に関するアンケート調査」を行いました。
調査対象としたのは下の通りです。
【調査対象】全国 40才代~70才以上 男女
【調査期間】2018年11月6日~2018年11月12日
【調査方法】インターネット調査
【有効サンプル数】2,370名

結果を見ながら、どんな終活が行われているか見ていきましょう

「終活」は一時的なブームではない

2016年には「終活を知っている」と答えた方は全体の23%でした。
2016年――このころは終活は一時的なブームと思われている節がありました。
しかしそれから2年後の 2018年には48%の人が終活を知っていると答えています。
このことから終活は一時的なブームではなく静かに広く定着してきていると考えることができます

   

しかし、実際に終活をしているかどうか質問を重ねたところ、「していない」と答えた人が88%という結果となっています。
終活という言葉は広まってきていますが行動にうつすというのは大変な気力のいることなのかもしれません。
特に終活をしていると答えた人が多かったのは60~70代ですが、それでも終活を知っていると答えた人の2割程度となかなか厳しい数字のように思えます。しかし、これは2年真野2016年からは増加の傾向で、 特に70代の方は2016年の調査時13%からかなり増えて21%です。

アンケート出典 PRTIMES

終活って何をするの?

では実際的にどんなことをしているのでしょうか。それが終活の中ではどれもしなくてはいけないことではありません。
「やったほうがよい」のだけれど「やらなくてはいけない」という義務付けられたものばかりなのです。それがかえって終活を始めにくくしているのではないでしょうか。

実際に終活をしている方に「専門家に訊きたい終活はなんですか?」と質問してみました。

1.自分の荷物を片付けておく
2.財産や相続をまとめておく
3.エンディングノートをまとめる
4.お葬式の準備をしておく
5.お墓の準備をしておく

どの終活も欠かせないものですね。

最近ではシニア層のスマートフォンの普及率の向上から、いらなくなった洋服や物をメルカリやヤフオクなどのネット上のフリーマーケットやオークションで売って整理をしてるかたも増えてきているそうです。

遺産相続については、遺言書などを書き残して自分の意志を後に反映させることができます。
相続については逝去後の親戚のトラブルに発展する恐れもあるため、より慎重に考えて必要があれば専門家に頼ることも必要です。

最近よく聞くのがエンディングノートです。
「遺言書」「遺書」「エンディングノート」の3つは間違いやすいのでここで整理をしておきましょう。

遺言書

自分に万一のことがあった場合に、財産(遺産)を誰にどれだけ渡すか、事業や不動産などの管理を誰に委譲するかを生前に取り決めた意思表示の文書です。遺言書は民法の規定に従って書面に残したものです。
遺言書の内容は原則として法律で定められた相続の規定よりも優先されます。そして法的効力があるため、相続をスムーズかつトラブルを防止するために作成されることが多いのです。

遺書

死を前提としたときに自分の気持ちを家族や関係者に向けて書き綴った文書です。
病死が近づいているときに家族に感謝の気持ちや懺悔の気持ちがつづられます。
また自殺の場合、身の潔白や保身、加害者への恨みや怒りなどが書かれることが多いようです。
遺言書のように遺産相続に書かれることはなく、また法的効力もありません。

エンディングノート

遺言書が「相続についての法的なことの決め事」、遺書が「死に至るときのメッセージ」だとすると、エンディングノートは「人生の記録」でしょう。
遺言書のような法的効力はなく、遺書のように死に特化している必要もありません。
エンディングノートの役割は「死後に行う手続きで家族が困らないようにする」「自分に何かあったときの意思表示(内臓提供など)しておく」ことが主な役割です。
一番のメリットは自分の希望を書き残せることです。
相続や財産分与などの金銭的なことは法的根拠のある遺言書におまかせですが、エンディングノートはどんな葬儀行ってほしいか、だれを呼んでほしいかといったことだけではなく、家族に向けての感謝やアドバイスの言葉を綴ることもできます。

最近よく聞く「エンディングノート」

エンディングノートには決まった形式はありません。
ノートに自由に書き綴ってもいいですし、市販のエンディングノートから自分に合ったものを選んでもいいのです。
主に書かれることが多いものは以下の項目です。もちろん書いてもいいし書かなくてもいい。
自由に書きたいものについて書いていいのですが、 エンディングノートの性格上、最初に終末期医療についての対応や葬儀への希望、友人や知人などへの連絡先、貯蓄・保険・年金・その他の貴重品の情報など、突然死亡したときにでも家族が困惑しないための情報を書いておきましょう。

・自分史(自分自身について)
・個人情報について
・ペットについて
・病気の告知・延命治療について
・医療・介護
・葬儀・納骨について
・相続財産について
・遺言について
・連絡先
・家族へのメッセージについて

また、ノートの中には救急隊員に宛てて書ける欄もあるようですので、いろいろと探してみたり自分でスペースを作って書いても大丈夫です。

下の写真は、終活ノート マイウェイ(発行元:終活カウンセラー協会)です。

出典Amazon

コクヨの「コクヨ エンディングノート もしもの時に役立つノート B5 LES-E101」が今のところ一番人気のようですね。

お値段もピンからキリまでありますので、エンディングノートで検索して、レビューを読みながら決めるのがよさそうです。

終活をはじめよう

終活の意識がどんどん高まってきているのがわかっていただけたと思います。

堅苦しいことは考えずに、自分が大切だと思うことのできるところからはじめてみましょう。全部しなければならないということではありません。
残された人たちのためという前提がある終活ですが、それはまた自分のこれまでとこれからのために役立つことでもあります。

暗く考えがちな終活ですが、決してそうではなく今までのことを整理するというのは案外気持ちが軽くなり楽しいことかもしれません。終活のあともまだまだ人生は続くのですから。

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